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変形性膝関節症の原因で立ち仕事は関係ある?

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立ち仕事をしていても、常に歩いたり走ったりしているわけではなく、じっと立っていることも多いので、その間の姿勢が問題になります。

背中が丸ければ、脊椎が正しいS字ではなくなりますので、脊椎の上部からズレが生じてきます。脊椎は、積木を24個重ねているようなものなので、上がズレルとバランスを保つために全体にズレが生じます。片方の足に体重をかけて立っていると、骨盤が傾いた状態が常になります。また、片方の肩ばかりに鞄をかけていたら、肩の鎖骨が傾けば、その方向きのバランスを保つように、骨盤も傾きます。

このような骨盤の傾きによって、膝にかかる荷重も片方にばかり片寄ります。その結果、片方の変形性膝関節症になります。そして、片方の膝に違和感が生じたら、その膝に体重をかけないようにもう片方の膝に体重をかけて立ってしまいます。さらに歩くときも、痛い方の膝をかばうように歩くので、骨盤や脊椎に歪みが生じてきます。

その結果、両方痛くなってしまいます。

ただ普通に姿勢良く立っているだけでも、ふくらはぎに負担が生じます。ふくらはぎの筋肉が疲労して弱ってくることで、膝の後が腫れてくることもあります。

骨盤の歪みによって片方の膝に荷重がかかり、股関節や膝の位置が正常な位置にないと、筋肉の伸縮のバランスが崩れて強張ってしまい、膝蓋骨(膝の石)の位置がズレて、膝蓋靭帯も突っ張って、脛骨の棘骨部分が剥がれおちてしまったりします。このように、膝の正常な位置がずれてしまったまま、歩行や運動や日常の動きをすることで、片方の膝ばかりに、恒常的に膝に過度な荷重がかかり、水がたまったり軟骨がすり減ったりして、痛みを起こしやすくなります。

膝の裏が痛い場合の症例とは

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膝の裏が痛い症例には、①ベーカー囊腫(のうしゅ)、②反張膝(はんちょうひざ)、③腓腹筋(ひふくきん=ふくらはぎ)の機能低下、の3つがあげられます。各々の症状を解説します。

①ベーカー囊腫
膝の後ろにある摩擦を緩和するために複数の滑液包があります。その中の内側の膜に、老廃物を体内に排泄、栄養分を毛細血管から吸収する水分を分泌したり排出したりして、滑液包内の水分を調節しています。ところが滑液包内膜の炎症により、水分の調節がうまくいかなくなって、滑液包内の水が多量にたまった結果、滑液包が破裂し、その水が溢れ出てしまった状態です。膝の後がコブのように腫れて、この腫れが膝の曲げ伸ばしの時に違和感があります。放っておくと囊腫内の関節液が溢れだし、組織に炎症を起こすことによって、痛みや腫れを一層ひどくします。

②反張膝
膝の裏全体に痛みを感じる場合は「反張膝」の可能性が高いでしょう。反張膝の場合、膝をまっすぐにのばした時に、膝が反り返っているように、膝が前後逆に曲がっている感じです。時間が経つとともに症状は悪化しますので、早急な治療が必要です。反張膝の治療には、膝が反り返らないような強い筋力が必要です。早急な治療によって完治が可能な障害ですから、根気よく治療することが必要です。先天性の障害の場合もあります。

③腓腹筋の機能低下
膝の裏が痛い場合、脛の後ろにあるふくろはぎの外側の筋肉、「腓腹筋外側頭」の疲労による膝の曲げ伸ばしの筋力低下の可能性も考えられます。反対に、膝の曲げ伸ばしの機能低下によって、膝の前側の痛みが発生します。膝の前側が痛くなると、腓腹筋の負担が増加し、膝の裏側が痛くなることもあります。

膝の痛みの根源に迫る

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二足歩行のため、足は体重を支え、身体の重心を保っています。立ち仕事、家事、重心が後ろになる姿勢、中腰等で、前後左右どちらかに傾く姿勢で、骨盤を初め、腰椎や頸椎等、身体の骨格の歪みが生じます。こうしてどちらかの脚に負荷がかかり、そのまま生活していると片方の膝ばかりに荷重がかかってしまいます。その結果、膝の関節軟骨や半月板の損傷等、なんらかの膝の炎症が起こります。この炎症が原因で、膝に水がたまり痛みを引き起こします。

腿の前の筋肉(大腿四頭筋)の腱と膝の石(膝蓋骨)と脛骨の軟骨を繋ぐ腱(膝蓋靭帯)と脚の後の膝関節のちょうど裏側部分の大腿骨と脛骨の関節軟骨の間にあるのが半月板で、半大腿骨と脛骨を繋ぐ関節包で膝を包んでいます。その関節軟骨の間にヒアルロン酸を多く含んだ関節液が潤腋と栄養補給をしています。半月板が割れたり、脛骨軟骨が膝蓋靭帯に引っ張られることによって剥がれたりしたら、その棘骨は半月板のかけらが、関節液の間を泳ぎ、筋肉に傷をつけて炎症を引き起こします。これが痛みの原因です。

ようするに、この膝の炎症は膝に余計な負荷がかかることが原因です。骨盤や脊椎の骨格の歪みを正しく矯正することによって膝にかかる負荷を均等にすることができます。しかし、いくら矯正しても毎日の生活の動きや姿勢によって骨格の歪みはすぐに元に戻ってしまいます。

加齢による膝の故障も増加し、40代以上になると男女の6割が膝に故障を抱えていて、男女比では女性の方が圧倒的に多いといわれています。

加齢による靭帯のこわばりも原因の一つですから、30代から習慣的なウォーキングやストレッチを心掛け、靭帯を軟らかくするのも効果的です。

膝の痛みを和らげる筋肉トレーニング

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変形性膝関節症で特に多い1次性の原因は、老化現象を基板に、体質や生活様式が関係して発症するものと考えられています。その変形性膝関節症での痛みとして、正座から立ち上がる際に疼痛(ずきずきと疼くような痛み)があったり、階段の昇降や坂道での歩行等、関節に負担がかかる場所での痛みが目立ちます。
運動制限は起こりにくいですが、進行すると関節が完全伸展できなくなることもあります。
 
そのような痛みを軽減する方法として、筋肉トレーニングがひとつの手段として有用です。変形性膝関節症で主に筋肉トレーニングの際、重点を置く部位は関節周囲筋、大腿四頭筋とよばれる部位です。
筋肉をつけ、膝の安定性を良くすることで疼痛の緩和が期待できます。
 
では、簡単な筋肉トレーニングとして、膝の伸展運動を紹介したいと思います。

方法は、まずは椅子に座り、片方の膝をゆっくりと伸ばしていきます。
この時、足を前に向けるようなイメージで行うと良いでしょう。
上げ終わったらゆっくりと戻していきます。
同じように、反対側の足を行っていきます。回数としては、はじめは身体に負担がかからない回数、やっていて辛くない回数に設定しましょう。
慣れてきたら20回程度の回数に挑戦してみるのもいいでしょう。
 
関節周囲の筋力トレーニングを行うことで、膝の安定性が増し、骨同士がこすれないようになることが期待できます。しかし、疲労が残ってしまったり、痛みが出るような運動は絶対に行わないことです。関節に負担をできるだけかけないように配慮するならば、プール等の水中で運動を行うと関節への負担を軽減できます。
無理なく続けられる筋肉トレーニングを行うことが変形性膝関節症の治療・予防において大切なことなのです。

膝の痛みを和らげるストレッチ

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変形性膝関節症では、膝の安定性を防ぐと同時に、できる限り可動域の制限を減らし、完全伸展できなくなる様な状態にならないようにしていくのが大切になります。そのような意味ではストレッチを行うことは膝の柔軟性を維持する、向上させるという意味でも有効な方法といえるでしょう。

また、身体を動かすことで変形性膝関節症の増悪因子である肥満の予防にも繋がります。
無理がない程度にストレッチ等の運動を行うとよいでしょう。
ストレッチでの運動は筋力トレーニングより即効性が高く、疼痛の軽減としても有効とされています。
 
今回は、変形性膝関節症の人が入浴中に行えるストレッチをひとつ紹介しようと思います。なぜお風呂でのストレッチかというと、水中では関節への負担も軽くなり、また身体が温められることで筋肉や関節の柔軟性が向上しやすくなるためです。

方法は、まず入浴中に浴槽内に座り、足を伸ばします。そして、膝に手を当てて、ゆっくりと膝が伸びきるまで手で押して、膝を伸ばしていきます。そのまま伸びきった状態で、十秒ほど保つようにしましょう。

簡単な方法のように思えますが、これだけでも大きな効果があるのです。これと同じように、ふくらはぎやふとももなどのストレッチも行うとより効果的です。
 
疼痛を伴い、痛みの為に膝を動かすことが少なくなりがちになるのが変形性膝関節症でもありますが、しっかりと膝を使うことで悪化を予防することができます。どのようなストレッチが効果的で、どの程度すればいいかをかかりつけ医や理学療法士に方法を聞いてみると良いでしょう。

膝の痛みとO脚・X脚の関係

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今回紹介します膝の痛みとO脚とX脚の関係です。

人が2足歩行するようになり腰痛に悩まされる方と共に多いのが膝の痛みと言われています。
この膝の痛みは何が原因で起きているのか?
この痛みには普段の生活習慣も多く関わっています。その中でも、長年の立ち仕事による負担をかけ続けてきた痛みやジョギング・サッカー・バスケット・ゴルフなどの運動により急激な負荷を脚にかけて起こる痛みなど。このように必要以上の大きな荷重のともなう動作や姿勢を続けることで異常が生じやすくなります。

また、膝関節はO脚とX脚などのように異常な角度で使われていると関節に痛みが出てきてしまいます。このO脚とX脚は見た目では分からなくても生まれながらになっている人もいます。そのため気づかず酷使し続けて中高年になってから変形性膝関節症として現れることも多いみたいです。
また、遺伝的な問題以外の原因としては合わない靴をはくこと、脚を組むこと、座り方、立ち方など普段の生活習慣により起こるものがあります。特に現在の日本人の8割の方がO脚だと言われているほど変形した脚をもつ方が増えているようです。

この2つの変形した脚の特徴と痛みの出かたは次のようなものです。

O脚の方の特徴として、歩行に内側に負担が多くかかり関節軟骨の内側が磨り減ってしまい膝関節に痛いが出ます。反対にX脚の方は外側に負担が多くかかり関節軟骨の外側が磨り減ってしまい膝関節に痛みがでます。このままにしておくと、負担が一点に集中してしまうので症状がひどくなり歩けなくなる前に早めに生活習慣を変えていく、治療により筋力バランスを整え関節を元の正常な位置に戻すようにするなど、改善することをお勧めします。

日本式の生活が、膝の痛みを招く!?

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日本人であれば、日本の生活というのはとても馴染みの深いものになっています。
しかし現代では西洋の文化もかなり取り入れられてきていることになるため、日本の文化を感じにくい部分も増えてきているでしょう。
しかし、それでも日本に住んでいる限り、日本の生活、文化を感じなくなってしまうことはないでしょう。日本の生活、文化を見ていくと気付くのですが、実は膝にとってあまり良くない要素が多くあることがわかります。

膝にとって良くないことと思われる代表としては、「正座」があります。
正座といえば、長時間行なっていると足の痺れを引き起こす据わり方として有名です。日本の武道などで頻繁に見られるように、日本の文化ととても馴染みの深い座り方になります。
この正座ですが、人によっては膝に大きな負担をかける座り方になってしまうので注意が必要です。まず、膝に既に痛みがある人、または炎症が起こっている人は、行なわないほうが良いでしょう。無理して正座をすることで、膝に対して非常に大きな圧迫感を与えるようになり、症状の悪化につながってしまうことがあります。
正座は膝を大きく曲げることになるので、膝関節に変形などが起こっている人も当然行なわないほうが良いです。
ただ、正座の全てが悪いということではありません。正座をすることで姿勢を正しくすることもできれば、足腰の筋肉を鍛えていくこともできます。正座をする場合には、日常的に足腰を鍛えておき、そして膝に異常がないことを確かめてから、行なっていくべきと言えるでしょう。

日本の文化で膝にとって負担になりやすいもう1つの代表的な要素としては、住居の中に段差が多い、そしてその段差の高さが非常に高いということです。
上がりかまちや、階段など、昔ならではの日本の家はかなり段差が高いことで、現代は膝に良くないものと見られている傾向があります。
医寮や、福祉などの面で、住宅改修ということが行なわれることも多くなりましたが、多くの場合、段差の解消というのが、目的になっていると言えるでしょう。

古きよき日本の文化にも、膝に対して負担が大きすぎるという思わぬ弱点があると言えます。ただ、これは逆を言うと、日常生活で膝を鍛えられる場面があるということになります。健康的な体のうちは、むしろ、古きよき日本の文化を残している住居というのは良い訓練の場所になると考えることもできます。(転倒などの危険があるので、当然配慮は必要になります)

 

膝が痛い・・・運動?それとも安静?

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膝に痛みが出てくると、どうしても動くことが億劫になってしまいます。
しかし痛みがあるということは、それだけ安静にしておく必要があるのでは思ってしまう人もいると思います。
確かに痛みがある時に無理に動かすことは一般的にはあまり良くありません。症状によっては安静が必要となります。しかし、だからと言って、どんな状況、症状であっても、常に安静にしておけば良いということでもないのが難しいところです。

膝というのは、動かさないと当然機能が低下していきます。
それは筋力の低下であったり、あるいは血行不良などです。このような状態に陥ってしまうと、さらに運動ができなくなったり、症状の悪化につながってしまうことがあります。
そのため、安静が絶対的な答えではなく、運動も答えのひとつ、正しい対処法の1つになるのです。

こうなると、安静にしていたほうが良いのか、運動をしていたほうが良いのかがわからなくなります。一般の人にとってこの判断をするのは非常に困難であり、自己判断はなるべくしないことをおすすめします。
膝のこのような対処で、正しい判断、アドバイスをくれるのはやはり専門家であり、膝の痛みが出てきた時に専門家に相談したほうが良い理由はここにあると言えるでしょう。
安静にした方が良い症状で、動かしてしまえば、当然症状は悪化しますが、逆に動かしたほうが良い状態で、安静にしていても症状は悪化します。
痛みが出てきたなと感じた、初期の段階で相談できれば、より正しい対処で日常を過ごすことができますが、相談しなければ、間違った対処で生活をしてしまうことになります。

この差が、後の治療や症状の状態に大きく影響してしまうことは良くあります。
人の体は間違った対処をし、その状態が長時間続いてしまうと、そこから正常な状態に戻るのにはなかなか時間がかかってしまうものです。
インターネットなどで、安静にしておけば良い、運動したほうが良いという情報を掴むことができる場合もありますが、あくまでも参考程度で受け取っておき、必ず、医師に相談をしたほうが良いでしょう。運動をしたほうが良いと言う場合も、闇雲に動かせば良いわけではありません。適切な指導を受け、正しい動かし方を学んでいく必要があります。

膝の痛みに対して、「安静」、「運動をする」のどちらかを絶対の答えだと思っているのが一番の間違いであることは確かです。症状によってどちらが適切であるかは大きく違ってきます

体の中の、膝の役割

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膝というのが体にとって非常に重要であることを理解しておくことは大切です。膝がどのような役割を持っており、どのようなメリットを体にもたらしてくれるのかを理解しておくと、膝の状態に興味関心を持ち、しっかりと自身の膝を管理することができるでしょう。

人は二足歩行をしていくことによって、実にいろいろなことができるようになりました。しかしその一方で、腰に負担を書ける身体的構造になってしまったり、足に対する絶対的な負担が非常に大きくなってしまいました。しかしそれでも膝があることで、歩いたり、走ったりする時の衝撃を非常に大きく減らしていくことができるようになりました。
自転車などで、サスペンションがあることで、快適に走れるようになるのと同じように、膝があることで、快適に歩いたり、走ったりすることができるようになるのです。
高いところから飛び降りても、しっかり着地できる、次の行動に素早く移動することができるのも膝がしっかりと機能しているからになります。

仮に下肢に膝がなく、一本の棒のような構造であった場合、足の骨をすぐダメにしてしまうだけでなく、腰にも尋常ではない衝撃が与えられ、体全体に大きな衝撃、ゆがみをもたらしていくことになります。
膝というのは足だけでなく体全体を守っていることにもなるでしょう

このような重要な膝ですが、膝の可動域というのは、それなりに広いものがあり、人の機動力につながっている面があります。膝関節はある程度大きな関節でありながら、可動域が大きめであるので、バランスを取る時に大きな役割を持ってくることもあります。
膝を伸ばした状態でバランスを崩してしまった時、とっさに、膝を曲げて、バランスを取ることができるようになっています。このように、膝はクッションとしての役割も持っていますが、可動域や関節の大きさによる柔軟性があることで、重心の移動、つまりバランス保持にも大きく影響していることになります。

この膝が使えなくなってしまうことによるデメリットはとても大きく、いざ膝が上手く使えなくなってしまうことがあると、非常に不便な要素が日常生活にあることがわかります。普段何気なく、曲げたり伸ばしたりしている膝の運動というのは、人間が動いていく際に、とても重要な動き、機動力につながっていることを意識しておくと良いでしょう。そうすれば膝を大切にしていくことができるでしょう。

 

ハイヒールと膝への負担

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ファッションでハイヒールを利用している人は、膝への負担にしっかりと関心を持っておくべきと言えます。ハイヒールでの歩行というのは、健康的な歩行から大きくかけ離れたものであり、非常に足に負担を残す歩き方になります。また不安定な要素もあり、常に足に力を入れていないと、バランスを保つことができないなどの要素もあり、身体的なバランスの悪さにつながってしまうこともあるので、利用をする際には注意が必要です。

バランスの悪さというのは特に膝に影響してきてしまうものです。膝は衝撃を和らげるクッションとしての機能も持っていることになります。通常の歩行であると、踵から地面に着き、つま先で地面を蹴るという過程が加わることで、膝への影響も小さくなっていきます。しかし、ハイヒールの場合、そのような歩行をすることはできず、ダイレクトに膝に負担が来てしまうことも珍しくありません。

日常的に利用している人は、膝の異常に気付かない、あるいは痛みが出てこないと気付けない場合が多く、ハイヒールを利用する頻度を検討することを忘れがちになります。毎日のようにハイヒールを利用している、あるいは、踵が非常に高いハイヒールを利用している人は、少し膝に関心を持ってみてください。膝が問題なく動くかどうか、あるいは曲げ伸ばしをスムーズにすることができるかどうかを定期的に確かめておく必要があります。

できれば、毎日ハイヒールを利用するのではなく、定期的な利用にとどめておいたほうが良いでしょう。膝への負担というのは少しずつ蓄積していき、それが軟骨や骨に悪影響を与えていってしまいます。変形性膝関節症の原因になることもあります

また毎日どうしても利用しなければいけないという場合、ハイヒールの高さを低くしていくべきです。高さが低くなれば、健康的な歩き方をすることができるようになり、ハイヒールのデメリット自体を小さくしていくことができます。
低めのハイヒールであれば、膝にかかる負担が小さくなり、毎日利用をしていても、膝への影響は少なくなります。ただ、それであっても、ハイヒールを履いていない時間にストレッチをしたりし、膝に関心を持っておくと良いでしょう。

女性はファッションとして、どうしても、ハイヒールを利用しがちですが、ハイヒールの形というのは、靴として機能的な形ではないことを理解しておく必要はあります。あまりにも踵が高いハイヒールは、歩行の時のバランス保持がより難しくなり、単純に転倒などの危険性も出てくるので、あまりおすすめしません。