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変形性膝関節症は温泉の効能でも効果あり?

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変形性膝関節症の治療で温泉を利用した運動療法に効果があることは医学的にも推奨されています。

全身運動や歩行障害がある場合に温泉プールで歩行訓練を行うことは、温泉の浮力を利用して膝にかかる負担が少ないので効果的です。水深、水流の速さや方向を考慮して、後ろ向き歩行や側方歩行等を取り入れることで様々な部位の筋力効果ができます。膝に荷重負荷をかけずに膝周辺の筋肉を鍛えることができるので「活動的安静」といわれています。

歩行訓練をしていても浮力で膝に負荷をかけないので、膝の安静を保ちながら温熱効果や鎮痛効果があり、膝の治療には最適なのです。

但し、高温は適温ではなく、32~35℃の低温の温泉が効果的です。トップアスリートの筋力回復訓練を行う場合、深水中でランニング等を行うと膝の熱による合併症を避けるために、26~28℃で訓練を行うことを推奨しています。

しかし、膝関節を完治させるものではありません。温めることで血行が良くなって、痛みを緩和します。温泉に入ることで、皮膚表面の温度上昇から体温の上昇に繋がり、さらに免疫活性作用を誘発させるので、炎症反応の遅延により痛みが緩和されるとも言われています。

但し、膝関節に炎症が残っている場合は、痛みが増す可能性が高いので、膝が熱を持っていたり腫れていたりしている場合は、膝に炎症がある証拠ですから、冷シップの方が効果的です。受傷時の歩行訓練としての「活動的安静」温泉治療は、膝の炎症が治まった、回復期に効果的です。

お金と時間に余裕があるなら温泉巡りをするのも効果的でしょう。中でも、関東なら箱根温泉、草津温泉、西日本なら湯布院温泉や黒川温泉、別府温泉がお勧めです。