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膝の痛みの根源に迫る

二足歩行のため、足は体重を支え、身体の重心を保っています。立ち仕事、家事、重心が後ろになる姿勢、中腰等で、前後左右どちらかに傾く姿勢で、骨盤を初め、腰椎や頸椎等、身体の骨格の歪みが生じます。こうしてどちらかの脚に負荷がかかり、そのまま生活していると片方の膝ばかりに荷重がかかってしまいます。その結果、膝の関節軟骨や半月板の損傷等、なんらかの膝の炎症が起こります。この炎症が原因で、膝に水がたまり痛みを引き起こします。

腿の前の筋肉(大腿四頭筋)の腱と膝の石(膝蓋骨)と脛骨の軟骨を繋ぐ腱(膝蓋靭帯)と脚の後の膝関節のちょうど裏側部分の大腿骨と脛骨の関節軟骨の間にあるのが半月板で、半大腿骨と脛骨を繋ぐ関節包で膝を包んでいます。その関節軟骨の間にヒアルロン酸を多く含んだ関節液が潤腋と栄養補給をしています。半月板が割れたり、脛骨軟骨が膝蓋靭帯に引っ張られることによって剥がれたりしたら、その棘骨は半月板のかけらが、関節液の間を泳ぎ、筋肉に傷をつけて炎症を引き起こします。これが痛みの原因です。

ようするに、この膝の炎症は膝に余計な負荷がかかることが原因です。骨盤や脊椎の骨格の歪みを正しく矯正することによって膝にかかる負荷を均等にすることができます。しかし、いくら矯正しても毎日の生活の動きや姿勢によって骨格の歪みはすぐに元に戻ってしまいます。

加齢による膝の故障も増加し、40代以上になると男女の6割が膝に故障を抱えていて、男女比では女性の方が圧倒的に多いといわれています。

加齢による靭帯のこわばりも原因の一つですから、30代から習慣的なウォーキングやストレッチを心掛け、靭帯を軟らかくするのも効果的です。