半月板が損傷すると関節軟骨にも傷が付き、変形性膝関節症を発症→悪化させる場合があります。
それによって変形性膝関節症の手術を…もちろん、手術は患者様の負担になります。
そんな中、患者様の負担を軽減させる手術があるのをご存知でしたでしょうか。
その手術が「関節鏡手術」です。
関節鏡手術には、胃カメラを飲む時に使う関節鏡を使用します。
(※関節鏡の先端部分には、レンズとライトが付いています。)
まず関節鏡を挿入するために、小さな穴をメスで開けます。
そして損傷した関節軟骨を修復→関節軟骨がスムーズに動くようにするため、骨棘・骨堤を切除します。
(※身体を切開する部分が少ないので、患者様の負担を軽減することができます。)
当然、関節鏡手術をすることによって、変形性膝関節症の痛みは改善されます。
しかし関節鏡手術は人工膝関節全置換術・高位脛骨骨切り術と異なり、痛みや炎症の原因を矯正する手術ではないことを覚えておく必要があります。
つまり…関節鏡手術は、一過性の改善手術的施術なのです。
何故なら変形性膝関節症の場合、関節軟骨が広範囲にわたり損傷していることが多く、関節鏡手術のように狭い範囲を手術したとしても、すべての損傷範囲を修復することが難しいからです。