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膝の痛みとO脚・X脚の関係

膝の痛みについて考える No Comments

今回紹介します膝の痛みとO脚とX脚の関係です。

人が2足歩行するようになり腰痛に悩まされる方と共に多いのが膝の痛みと言われています。
この膝の痛みは何が原因で起きているのか?
この痛みには普段の生活習慣も多く関わっています。その中でも、長年の立ち仕事による負担をかけ続けてきた痛みやジョギング・サッカー・バスケット・ゴルフなどの運動により急激な負荷を脚にかけて起こる痛みなど。このように必要以上の大きな荷重のともなう動作や姿勢を続けることで異常が生じやすくなります。

また、膝関節はO脚とX脚などのように異常な角度で使われていると関節に痛みが出てきてしまいます。このO脚とX脚は見た目では分からなくても生まれながらになっている人もいます。そのため気づかず酷使し続けて中高年になってから変形性膝関節症として現れることも多いみたいです。
また、遺伝的な問題以外の原因としては合わない靴をはくこと、脚を組むこと、座り方、立ち方など普段の生活習慣により起こるものがあります。特に現在の日本人の8割の方がO脚だと言われているほど変形した脚をもつ方が増えているようです。

この2つの変形した脚の特徴と痛みの出かたは次のようなものです。

O脚の方の特徴として、歩行に内側に負担が多くかかり関節軟骨の内側が磨り減ってしまい膝関節に痛いが出ます。反対にX脚の方は外側に負担が多くかかり関節軟骨の外側が磨り減ってしまい膝関節に痛みがでます。このままにしておくと、負担が一点に集中してしまうので症状がひどくなり歩けなくなる前に早めに生活習慣を変えていく、治療により筋力バランスを整え関節を元の正常な位置に戻すようにするなど、改善することをお勧めします。

日本式の生活が、膝の痛みを招く!?

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日本人であれば、日本の生活というのはとても馴染みの深いものになっています。
しかし現代では西洋の文化もかなり取り入れられてきていることになるため、日本の文化を感じにくい部分も増えてきているでしょう。
しかし、それでも日本に住んでいる限り、日本の生活、文化を感じなくなってしまうことはないでしょう。日本の生活、文化を見ていくと気付くのですが、実は膝にとってあまり良くない要素が多くあることがわかります。

膝にとって良くないことと思われる代表としては、「正座」があります。
正座といえば、長時間行なっていると足の痺れを引き起こす据わり方として有名です。日本の武道などで頻繁に見られるように、日本の文化ととても馴染みの深い座り方になります。
この正座ですが、人によっては膝に大きな負担をかける座り方になってしまうので注意が必要です。まず、膝に既に痛みがある人、または炎症が起こっている人は、行なわないほうが良いでしょう。無理して正座をすることで、膝に対して非常に大きな圧迫感を与えるようになり、症状の悪化につながってしまうことがあります。
正座は膝を大きく曲げることになるので、膝関節に変形などが起こっている人も当然行なわないほうが良いです。
ただ、正座の全てが悪いということではありません。正座をすることで姿勢を正しくすることもできれば、足腰の筋肉を鍛えていくこともできます。正座をする場合には、日常的に足腰を鍛えておき、そして膝に異常がないことを確かめてから、行なっていくべきと言えるでしょう。

日本の文化で膝にとって負担になりやすいもう1つの代表的な要素としては、住居の中に段差が多い、そしてその段差の高さが非常に高いということです。
上がりかまちや、階段など、昔ならではの日本の家はかなり段差が高いことで、現代は膝に良くないものと見られている傾向があります。
医寮や、福祉などの面で、住宅改修ということが行なわれることも多くなりましたが、多くの場合、段差の解消というのが、目的になっていると言えるでしょう。

古きよき日本の文化にも、膝に対して負担が大きすぎるという思わぬ弱点があると言えます。ただ、これは逆を言うと、日常生活で膝を鍛えられる場面があるということになります。健康的な体のうちは、むしろ、古きよき日本の文化を残している住居というのは良い訓練の場所になると考えることもできます。(転倒などの危険があるので、当然配慮は必要になります)

 

膝が痛い・・・運動?それとも安静?

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膝に痛みが出てくると、どうしても動くことが億劫になってしまいます。
しかし痛みがあるということは、それだけ安静にしておく必要があるのでは思ってしまう人もいると思います。
確かに痛みがある時に無理に動かすことは一般的にはあまり良くありません。症状によっては安静が必要となります。しかし、だからと言って、どんな状況、症状であっても、常に安静にしておけば良いということでもないのが難しいところです。

膝というのは、動かさないと当然機能が低下していきます。
それは筋力の低下であったり、あるいは血行不良などです。このような状態に陥ってしまうと、さらに運動ができなくなったり、症状の悪化につながってしまうことがあります。
そのため、安静が絶対的な答えではなく、運動も答えのひとつ、正しい対処法の1つになるのです。

こうなると、安静にしていたほうが良いのか、運動をしていたほうが良いのかがわからなくなります。一般の人にとってこの判断をするのは非常に困難であり、自己判断はなるべくしないことをおすすめします。
膝のこのような対処で、正しい判断、アドバイスをくれるのはやはり専門家であり、膝の痛みが出てきた時に専門家に相談したほうが良い理由はここにあると言えるでしょう。
安静にした方が良い症状で、動かしてしまえば、当然症状は悪化しますが、逆に動かしたほうが良い状態で、安静にしていても症状は悪化します。
痛みが出てきたなと感じた、初期の段階で相談できれば、より正しい対処で日常を過ごすことができますが、相談しなければ、間違った対処で生活をしてしまうことになります。

この差が、後の治療や症状の状態に大きく影響してしまうことは良くあります。
人の体は間違った対処をし、その状態が長時間続いてしまうと、そこから正常な状態に戻るのにはなかなか時間がかかってしまうものです。
インターネットなどで、安静にしておけば良い、運動したほうが良いという情報を掴むことができる場合もありますが、あくまでも参考程度で受け取っておき、必ず、医師に相談をしたほうが良いでしょう。運動をしたほうが良いと言う場合も、闇雲に動かせば良いわけではありません。適切な指導を受け、正しい動かし方を学んでいく必要があります。

膝の痛みに対して、「安静」、「運動をする」のどちらかを絶対の答えだと思っているのが一番の間違いであることは確かです。症状によってどちらが適切であるかは大きく違ってきます