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ハイヒールと膝への負担

ファッションでハイヒールを利用している人は、膝への負担にしっかりと関心を持っておくべきと言えます。ハイヒールでの歩行というのは、健康的な歩行から大きくかけ離れたものであり、非常に足に負担を残す歩き方になります。また不安定な要素もあり、常に足に力を入れていないと、バランスを保つことができないなどの要素もあり、身体的なバランスの悪さにつながってしまうこともあるので、利用をする際には注意が必要です。

バランスの悪さというのは特に膝に影響してきてしまうものです。膝は衝撃を和らげるクッションとしての機能も持っていることになります。通常の歩行であると、踵から地面に着き、つま先で地面を蹴るという過程が加わることで、膝への影響も小さくなっていきます。しかし、ハイヒールの場合、そのような歩行をすることはできず、ダイレクトに膝に負担が来てしまうことも珍しくありません。

日常的に利用している人は、膝の異常に気付かない、あるいは痛みが出てこないと気付けない場合が多く、ハイヒールを利用する頻度を検討することを忘れがちになります。毎日のようにハイヒールを利用している、あるいは、踵が非常に高いハイヒールを利用している人は、少し膝に関心を持ってみてください。膝が問題なく動くかどうか、あるいは曲げ伸ばしをスムーズにすることができるかどうかを定期的に確かめておく必要があります。

できれば、毎日ハイヒールを利用するのではなく、定期的な利用にとどめておいたほうが良いでしょう。膝への負担というのは少しずつ蓄積していき、それが軟骨や骨に悪影響を与えていってしまいます。変形性膝関節症の原因になることもあります

また毎日どうしても利用しなければいけないという場合、ハイヒールの高さを低くしていくべきです。高さが低くなれば、健康的な歩き方をすることができるようになり、ハイヒールのデメリット自体を小さくしていくことができます。
低めのハイヒールであれば、膝にかかる負担が小さくなり、毎日利用をしていても、膝への影響は少なくなります。ただ、それであっても、ハイヒールを履いていない時間にストレッチをしたりし、膝に関心を持っておくと良いでしょう。

女性はファッションとして、どうしても、ハイヒールを利用しがちですが、ハイヒールの形というのは、靴として機能的な形ではないことを理解しておく必要はあります。あまりにも踵が高いハイヒールは、歩行の時のバランス保持がより難しくなり、単純に転倒などの危険性も出てくるので、あまりおすすめしません。