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膝の痛みを和らげる筋肉トレーニング

変形性膝関節症で特に多い1次性の原因は、老化現象を基板に、体質や生活様式が関係して発症するものと考えられています。その変形性膝関節症での痛みとして、正座から立ち上がる際に疼痛(ずきずきと疼くような痛み)があったり、階段の昇降や坂道での歩行等、関節に負担がかかる場所での痛みが目立ちます。
運動制限は起こりにくいですが、進行すると関節が完全伸展できなくなることもあります。
 
そのような痛みを軽減する方法として、筋肉トレーニングがひとつの手段として有用です。変形性膝関節症で主に筋肉トレーニングの際、重点を置く部位は関節周囲筋、大腿四頭筋とよばれる部位です。
筋肉をつけ、膝の安定性を良くすることで疼痛の緩和が期待できます。
 
では、簡単な筋肉トレーニングとして、膝の伸展運動を紹介したいと思います。

方法は、まずは椅子に座り、片方の膝をゆっくりと伸ばしていきます。
この時、足を前に向けるようなイメージで行うと良いでしょう。
上げ終わったらゆっくりと戻していきます。
同じように、反対側の足を行っていきます。回数としては、はじめは身体に負担がかからない回数、やっていて辛くない回数に設定しましょう。
慣れてきたら20回程度の回数に挑戦してみるのもいいでしょう。
 
関節周囲の筋力トレーニングを行うことで、膝の安定性が増し、骨同士がこすれないようになることが期待できます。しかし、疲労が残ってしまったり、痛みが出るような運動は絶対に行わないことです。関節に負担をできるだけかけないように配慮するならば、プール等の水中で運動を行うと関節への負担を軽減できます。
無理なく続けられる筋肉トレーニングを行うことが変形性膝関節症の治療・予防において大切なことなのです。