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化膿性関節炎について

変形性膝関節症以外の膝の病気 No Comments

変形性膝関節症は膝の軟骨がすり減る/ひび割れてしまった結果、炎症を発症→痛みを引き起こします。

しかし膝が炎症を発症する場合、関節軟骨に関係なく引き起こされることもあります。

例えば身体のどこかに細菌を発症する感染源があった場合、それによって化膿した細菌が血液によって運ばれ関節内に侵入→関節が腫れるばかりでなく、高熱と激痛を伴う疾病があるのです。

それを「化膿性関節炎」といいます。

また化膿性関節炎の場合、関節注射をすることによって発症する可能性もあります。

それ故関節注射をする際、針に細菌が付着していないか等々をチェック…そして関節注射をした当日は、なるべく入浴を控えるようにしなければなりません。

ちなみに関節注射する場合、薬剤以外にヒアルロン酸を注入する場合もあります。

何故なら、ヒアルロン酸には炎症を抑制する効果があるからです。
(※またヒアルロン酸はもともと関節内にある成分なので、注入したからといって副作用を発症することもありません。)

化膿性関節炎は変形性膝関節症の症状と間違われやすのですが、化膿性関節炎→関節内の炎症/変形性膝関節症→関節軟骨の損傷と原因が異なります。

どちらにせよ、関節が急に熱を持つ/激痛を発症するようであれば、すぐに整形外科で受診してもらう必要があります。

関節水症について

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膝関節に伴う疾病は、変形性膝関節症以外にも様々なものがあります。

そして、そうした疾病の1つに関節水症(=関節水腫)があります。

みなさんの中にも、こういう経験をされている方は案外多いのではないでしょうか。
「膝に水が溜まる」…この症状こそ、関節水症なのです。

しかし何が原因で、膝に水が溜まってしまうのでしょうか。

実は関節の内側には、滑膜と呼ばれる膜があります。

その滑膜が何かしらの刺激を受けることによって、多量の関節液を膝内部で排出→それによって、痛み/熱感といった炎症を発症するのです。
(※通常、膝を酷使する運動をすることによって関節水症が発症します。)

そして関節水症を発症した場合の治療法として、注射器で関節液を抜き取らなければなりません。

この治療法を、関節穿刺といいます。

ただし膝内部に溜まった関節液が少量であれば、炎症の治癒を待って自然吸収されるのを待ちます。
(※ちなみに、関節液を抜き取れば完治するわけではありません。事実、何度も関節穿刺をする場合もあります。)

また関節穿刺をする際、注射器に付着している細菌などに注意する必要があります。

何故なら注射器に細菌が付着していた場合、関節内に細菌が侵入→化膿性関節炎を発症する恐れもあるからです。