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変形性膝関節症と上手く付き合う

私たちが変形性膝関節症になってしまった場合、「変形性膝関節症という疾病をよく知る。」ことが大切です。何故なら、「一生、膝関節に痛みを感じながら過ごしていかなければならい。」という悲壮感を、脱却しなければならないからです。
つまり、自分自身の膝関節と上手く付き合う方法さえわかれば、変形性膝関節症発症以前のように日常生活を過ごすことができるからです。
今までの項目で何度も明記しているように、変形性膝関節症による関節軟骨の傷・裂傷/軟骨下骨の変形・硬化は、元通りにすることはできません。
(例え関節軟骨に発症した目に見えないような傷であっても…)
しかし、膝関節が元の状態に戻ることができないと知って、ガッカリする必要はありません。
変形性膝関節症は完治できませんが、治癒することができるからです。つまり、膝関節に損傷がある状態でも、日常生活を不都合なく過ごすことができれば、「治った!」と考えればいいのです。
ただし日常生活=「自分のやりたいことを無制限にする」ということではありません。自分の膝の状態を客観的に捉えて、「できること/できないこと」を区別することが重要なのです。できること=可能な範囲で、日常生活に反映させていけばいいのです。
そして…変形性膝関節症と上手く付き合うためにも、2つのことを脳裏に焼き付けておく必要があります。
~「膝関節の痛みを治すのは自分自身」と「膝関節には十分な手入れが必要」~

○膝関節の痛みを治すのは自分自身…
変形性膝関節症に拘わらずすべての疾病にいえることですが、いくら熱心に治療院通院しても、それだけでは治らないということです。治癒するには、自分自身でできる運動療法を毎日継続的に実践することが必要だからです(=次第に効果が表れてきます)。また物理療法として、膝関節患部を温めることで痛みを抑え、炎症を鎮めることもできます。膝関節の痛みを治すのも、疾病に対する自分自身の取り組み方次第で決まります(痛みに乗じて何もしなければ、治癒するものもしなくなります)。

○膝関節には十分な手入れが必要…
変形性膝関節症と上手く付き合っていく方法として、膝関節への十分な手入れ(ケア)が必要になります。例えば家庭でできる手入れ(ケア)として、筋力トレーニングなどがあります(もちろん、負荷を掛け過ぎる必要はありません)。筋力負荷を掛けることで、膝関節に対する体重負担を調節できるようになります。そして手入れ(ケア)が生活習慣の一部になる頃には、毎日の膝関節の調子が自分自身で把握できるようになるはずです。膝関節の手入れ(ケア)こそ、自分自身の活動の場を広げる第一歩なのです。