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体の中の、膝の役割

膝というのが体にとって非常に重要であることを理解しておくことは大切です。膝がどのような役割を持っており、どのようなメリットを体にもたらしてくれるのかを理解しておくと、膝の状態に興味関心を持ち、しっかりと自身の膝を管理することができるでしょう。

人は二足歩行をしていくことによって、実にいろいろなことができるようになりました。しかしその一方で、腰に負担を書ける身体的構造になってしまったり、足に対する絶対的な負担が非常に大きくなってしまいました。しかしそれでも膝があることで、歩いたり、走ったりする時の衝撃を非常に大きく減らしていくことができるようになりました。
自転車などで、サスペンションがあることで、快適に走れるようになるのと同じように、膝があることで、快適に歩いたり、走ったりすることができるようになるのです。
高いところから飛び降りても、しっかり着地できる、次の行動に素早く移動することができるのも膝がしっかりと機能しているからになります。

仮に下肢に膝がなく、一本の棒のような構造であった場合、足の骨をすぐダメにしてしまうだけでなく、腰にも尋常ではない衝撃が与えられ、体全体に大きな衝撃、ゆがみをもたらしていくことになります。
膝というのは足だけでなく体全体を守っていることにもなるでしょう

このような重要な膝ですが、膝の可動域というのは、それなりに広いものがあり、人の機動力につながっている面があります。膝関節はある程度大きな関節でありながら、可動域が大きめであるので、バランスを取る時に大きな役割を持ってくることもあります。
膝を伸ばした状態でバランスを崩してしまった時、とっさに、膝を曲げて、バランスを取ることができるようになっています。このように、膝はクッションとしての役割も持っていますが、可動域や関節の大きさによる柔軟性があることで、重心の移動、つまりバランス保持にも大きく影響していることになります。

この膝が使えなくなってしまうことによるデメリットはとても大きく、いざ膝が上手く使えなくなってしまうことがあると、非常に不便な要素が日常生活にあることがわかります。普段何気なく、曲げたり伸ばしたりしている膝の運動というのは、人間が動いていく際に、とても重要な動き、機動力につながっていることを意識しておくと良いでしょう。そうすれば膝を大切にしていくことができるでしょう。