膝の痛みを和らげるストレッチ
変形性膝関節症では、膝の安定性を防ぐと同時に、できる限り可動域の制限を減らし、完全伸展できなくなる様な状態にならないようにしていくのが大切になります。そのような意味ではストレッチを行うことは膝の柔軟性を維持する、向上させるという意味でも有効な方法といえるでしょう。
また、身体を動かすことで変形性膝関節症の増悪因子である肥満の予防にも繋がります。
無理がない程度にストレッチ等の運動を行うとよいでしょう。
ストレッチでの運動は筋力トレーニングより即効性が高く、疼痛の軽減としても有効とされています。
今回は、変形性膝関節症の人が入浴中に行えるストレッチをひとつ紹介しようと思います。なぜお風呂でのストレッチかというと、水中では関節への負担も軽くなり、また身体が温められることで筋肉や関節の柔軟性が向上しやすくなるためです。
方法は、まず入浴中に浴槽内に座り、足を伸ばします。そして、膝に手を当てて、ゆっくりと膝が伸びきるまで手で押して、膝を伸ばしていきます。そのまま伸びきった状態で、十秒ほど保つようにしましょう。
簡単な方法のように思えますが、これだけでも大きな効果があるのです。これと同じように、ふくらはぎやふとももなどのストレッチも行うとより効果的です。
疼痛を伴い、痛みの為に膝を動かすことが少なくなりがちになるのが変形性膝関節症でもありますが、しっかりと膝を使うことで悪化を予防することができます。どのようなストレッチが効果的で、どの程度すればいいかをかかりつけ医や理学療法士に方法を聞いてみると良いでしょう。