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変形性膝関節症~高位脛骨骨切り術~

変形性膝関節症の治療法について No Comments

変形性膝関節症を発症すると、時と場合によって、手術を選択せざるを得ない状況になる可能性もあります。

その手術の1つに「高位脛骨骨切り術」があります。

○高位脛骨骨切り術…
変形性膝関節症を発症する原因は、関節軟骨が損傷するためです。
しかも関節軟骨の損傷具合によっては、脚がO脚に変形してしまう場合があるのです。
高位脛骨骨切り術とは、O脚に変形した脚の脛骨を真っ直ぐに繋ぎ直すことによって、脚の形を正常に近づける手術なのです。

もちろん脚の形が正常になれば、関節軟骨が損傷することもなくなる→関節軟骨の負荷軽減→膝の痛み/炎症を抑えることができます。

しかし、気を付けなければならないこともあります。

高位脛骨骨切り術の場合、骨折と同じように骨が癒合するまで固定する必要があります。

つまり、長期入院を余儀なくされる訳です。
(※しかも骨が癒合した後、約3ヵ月間は松葉杖を使わなければなりません。)

どちらにしても高位脛骨骨切り術は、変形性膝関節症がかなり進行している段階で行われる手術だといえます。
(ちなみに変形性膝関節症の症状が軽度の時に手術をした場合、術後の痛み/炎症が抑えられるのは言うまでもなく、膝もかなり楽に動くようになります。)

変形性膝関節症と骨粗鬆症の関連性について

変形性膝関節症以外の膝の病気 No Comments

私たちの骨は、カルシウムからできています。

もし何かしらの原因によってカルシウムが溶け出せば、骨量が減少(骨密度)します。

そして骨密度が減少し続ければ、ちょっとした事故で骨が折れてしまうことも考えられます。

そうした危険性を含んだ疾病を「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といいます。
(※骨粗鬆症の骨をレントゲンで撮影すれば、骨内部の網目構造がスカスカになっていることがわかります。)

そこで気になるのが、変形性膝関節症と骨粗鬆症の関連性です。

一見すると変形性膝関節症と骨粗鬆症は関連性があるように思いますが…実はまったくありません。

何故なら…
骨粗鬆症は骨密度が減少する疾病ですが、変形性膝関節症は骨密度が増加する疾病だからです。
(※変形性膝関節症の場合、関節軟骨がすり減ればすり減るほど骨を補充しようとして、局所的に骨密度が増加します。)

それ故、普通は変形性膝関節症と骨粗鬆症が同時に発症することはありえないのです。

しかし非常に稀ですが、変形性膝関節症と骨粗鬆症を同時に発症する可能性もあります。

骨粗鬆症を発症すれば、関節軟骨下骨の骨密度も減少→それによって関節軟骨が損傷し、変形性膝関節症を併発する可能性があるからです。