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膝が痛い・・・運動?それとも安静?

膝に痛みが出てくると、どうしても動くことが億劫になってしまいます。
しかし痛みがあるということは、それだけ安静にしておく必要があるのでは思ってしまう人もいると思います。
確かに痛みがある時に無理に動かすことは一般的にはあまり良くありません。症状によっては安静が必要となります。しかし、だからと言って、どんな状況、症状であっても、常に安静にしておけば良いということでもないのが難しいところです。

膝というのは、動かさないと当然機能が低下していきます。
それは筋力の低下であったり、あるいは血行不良などです。このような状態に陥ってしまうと、さらに運動ができなくなったり、症状の悪化につながってしまうことがあります。
そのため、安静が絶対的な答えではなく、運動も答えのひとつ、正しい対処法の1つになるのです。

こうなると、安静にしていたほうが良いのか、運動をしていたほうが良いのかがわからなくなります。一般の人にとってこの判断をするのは非常に困難であり、自己判断はなるべくしないことをおすすめします。
膝のこのような対処で、正しい判断、アドバイスをくれるのはやはり専門家であり、膝の痛みが出てきた時に専門家に相談したほうが良い理由はここにあると言えるでしょう。
安静にした方が良い症状で、動かしてしまえば、当然症状は悪化しますが、逆に動かしたほうが良い状態で、安静にしていても症状は悪化します。
痛みが出てきたなと感じた、初期の段階で相談できれば、より正しい対処で日常を過ごすことができますが、相談しなければ、間違った対処で生活をしてしまうことになります。

この差が、後の治療や症状の状態に大きく影響してしまうことは良くあります。
人の体は間違った対処をし、その状態が長時間続いてしまうと、そこから正常な状態に戻るのにはなかなか時間がかかってしまうものです。
インターネットなどで、安静にしておけば良い、運動したほうが良いという情報を掴むことができる場合もありますが、あくまでも参考程度で受け取っておき、必ず、医師に相談をしたほうが良いでしょう。運動をしたほうが良いと言う場合も、闇雲に動かせば良いわけではありません。適切な指導を受け、正しい動かし方を学んでいく必要があります。

膝の痛みに対して、「安静」、「運動をする」のどちらかを絶対の答えだと思っているのが一番の間違いであることは確かです。症状によってどちらが適切であるかは大きく違ってきます