TOP > 変形性膝関節症について > 膝の痛みの状態を知る

膝の痛みの状態を知る

前項で、「膝の痛みの種類について」触れました。では実際に、「膝の痛みの状態について」具体的に考えてみたいと思います。

・歩くと痛む/走ると痛む…
もちろん歩くより走る方が、膝に負担が掛かります。それも、走る時に受ける膝への衝撃は、歩くときの数倍あります。
つまり膝の痛み(症状)が軽度であれば→歩いても痛みはないが、走ると痛みを発症する…
そして、歩くだけで膝が痛むようであれば→膝の故障(症状)は重篤だといえます。

・階段の昇降/座る(屈曲)と膝が痛む…
歩いている時はまったく膝に痛みを感じないのに、階段の昇降時に膝の痛みを感じる人は大勢おられると思います。
確かに階段の昇降は日常的行動ではありますが、「走る」同様、想像以上に膝に負担を掛けています。
(階段の昇降時のみ発症する痛みは、変形性膝関節症の典型的な初発症状だと考えられます。)

・正座をすると膝が痛む…(できない)
日常的に正座をする人は、減少傾向にあります(ご年配の方が多い)。実は、正座ができなくなって初めて膝の違和感に気付き、治療院に診察を受けに来られる人もいます。
しかし「正座ができない」状況(状態)は、様々です。
膝を曲げるだけで痛む / 膝に体重を掛けると痛む /短時間は大丈夫だが、長時間正座すると膝が痛む等々…(膝の悪化が進行していると、曲げようと思っても曲げることができない場合もあります)
実は、膝に掛かる負担は正座中に起こるものではないのです。正座をするため膝を曲げる/正座から立ち上がる時に(膝を伸ばす)、過度の負担が膝に掛かるのです。
私たちは「歩く・走る・階段を昇降する・椅子に座る・正座する」等々、いろいろな状況で膝の痛みを発症します(ときには膝の痛みが、急に治まる場合も…)。
そして私たちは膝痛の特徴を、きちんと把握する必要があります(痛みの程度・場所)。
何故なら自分自身の膝が痛む特徴を把握していることで、整体院・カイロプラクティック・整復院/整骨院・鍼灸院で診察を受けた時、正確に膝痛の特徴を施術者に伝えることができるからです。もちろん、治療効果の状態をチェックする時にも効果を発揮します。
「膝の痛みの種類を知って、痛みの状態を知る」…確かに膝を治療するのは、施術者かもしれません。しかし痛んでいるのは、自分の膝なのです。治療院任せにするのではなく、常に自分の膝と向き合い、状態をチェックすることが必要です。