TOP > 変形性膝関節症について > あなどれない、和式トイレの罠

あなどれない、和式トイレの罠

現在のトイレといれば、洋式トイレが圧倒的に多いと言えるでしょう。これは和式トイレの問題点が社会的に大きくなってきている面があります。和式トイレの問題点として大きく取り上げられることが多いのが、身体的な負担になります。和式トイレは、独特な姿勢をすることによって、体の様々な筋肉を使っていきます。
同時に負担が大きくなり、長時間、姿勢を保持していることはかなり困難であると言えるでしょう。

また膝関節に関して非常に大きな負担を与えてしまうようになります。膝が悪い人であると、立ち上がる、座り込むという動作の途中で転倒をしてしまったり、より膝を悪くしてしまう可能性もあります。そのため健康などの面を考えて、洋式トイレが増えてきていると言えるでしょう。特に高齢者の施設では洋式トイレがメインになってきていると言えるでしょう。

和式トイレは危なくて使えないと感じている人は多く、筋力が十分でない人、骨が悪い人、関節があまり良くない人にとっては、危険な要素がたくさんあると言えるでしょう。また和式トイレは比較的狭い場所にあることが多く、それもまた、リスクを上げている要因であると言えるでしょう。和式トイレの事故というのは意外と多く、無視することができない問題であると言えるでしょう。

ただ、和式トイレというのはデメリットだけではなく、メリットもあります。
身体的な負担というのは、逆に良い訓練、筋力トレーニングになる面もあります。特に和式トイレの独自の姿勢というのは、骨盤と下半身の筋肉を鍛えていくことができるものであり、現代人の足腰の弱さというのは、和式トイレが少なくなってきているからと言われてしまうほどです。

このようなメリットはありますが、高齢化社会になってきている日本において、和式はメリットよりもデメリットのほうが大きくなっていると言えるでしょう。ただ、骨盤を鍛えておくことは非常に重要であり、和式トイレでのポーズを定期的に訓練として取り入れていき(見た目が気になる人は、一目の無いところで)、骨盤や下半身を鍛えておきたいものです。

ですが、無理をして、体を壊してしまうのはよくありません。膝を悪くしてしまっている人、体が弱くなってしまっている人の場合、無理して和式トイレを使うのではなく、洋式トイレを利用していくと良いでしょう。日常生活の中で、自分の身体強度に適した訓練をしていくことをおすすめします。