変形性膝関節症と関節液の関連性について
変形性膝関節症ばかりでなく、様々な膝の疾病に大きな関わりを持っている…それが「関節液」です。
一体この関節液は、膝関節に対してどのような役割を担っているのでしょうか。
○関節液とは…
関節液は、関節の動きを左右すべき関節軟骨の表面を覆っている潤滑油の役割を担っています(=透明で粘り気があり、サラサラしている)。
そして関節液はヒアルロン酸とタンパク質を含むことによって、関節軟骨をスムーズに動かすことができているのです。
ちなみに、関節軟骨には血液が流れていません(=そのため、関節軟骨自体が栄養分を取り込むことができません)。
つまり関節液は、そうした関節軟骨に栄養分を与える役割も担っているのです。
仮に関節液が減少した場合…関節軟骨の動きが悪くなる→膝の屈伸運動等々の時、痛みを発症…結果として関節軟骨がすり減り、変形性膝関節症などの疾病を発症してしまいます。
(※関節液が減少した場合、ヒアルロン酸を投与しますが…関節液本来が持っている滑らかさは、現代の先進医療においても作ることができません(=人工的))。
このように関節液は、関節軟骨をスムーズに動かすようにするばかりでなく、関節全体の潤滑油の役割を果たしているのです。