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変形性膝関節症~安静は誤解を招く~

日本リウマチ学会の調査で、40歳代以上の男女で「膝に痛みを抱えている。」と訴えた人が、なんと63%もいるという報告がありました。

更にいえば、差ほど自覚症状が見られない潜在的変形性膝関節症の患者(=男女50歳以上)は、2400万人もいるという報告も…。

そして潜在的変形性膝関節症を発症している患者の大半が、「膝の痛みはジッとしていれば自然に治る。」と考えているそうです。

実は、そこに大きな誤解があることを忘れてはいけません。

変形性膝関節症とは大腿骨とスネの脛骨(けいこつ)を繋いでいる軟骨が、すり減ることによって痛みを発症するわけですが…
決して、安静にしていれば治癒するわけではありません。

逆に安静にすることで、大腿四頭筋といった膝関節を支える筋肉が衰える→症状が悪化するともいわれています。

また「膝に溜まった水を抜くべきではない。」ともいわれていますが、これも大きな誤解の1つです。

水が溜まるとは関節を包む滑膜が炎症を起こすことですが、そのまま放置し続けると、益々膝の具合は悪化するだけなのです。
(※つまり水が溜まる→注射で水を抜くことは必要。)

こうした変形性膝関節症の間違った理論が、結果としてさらなる症状の悪化を引き起こしているのです。