TOP > 変形性膝関節症について > 変形性膝関節症で発症する痛みの数々

変形性膝関節症で発症する痛みの数々

今まで、変形性膝関節症に関する様々な様相を述べてきました。
ここでは発症する痛みの数々、及び、痛みから生じる生活面・精神面の変化について考えてみたいと思います。

変形性膝関節症の初期症状の痛みは、膝に体重を掛けた直後に起こります。この時期、すぐに整体院・カイロプラクティック・整骨院/整復院・鍼灸院で診察を受ければ、軽度の変形性膝関節症とわかり、完治することができます。
しかし初期症状の痛みの厄介なところは、安静にさえしていれば徐々に痛みが引いてしまうことにあります。つまり必ず痛みがあるわけでないため、「時期に治るだろう。」と…深刻に考えることもなく、自然に忘れてしまうのです(老化現象・単なる蓄積疲労と思ってしまう)。
そして気が付けば、普通に歩くだけでも痛みを生じるようになっているのです(変形性膝関節症の進行期・末期症状)。

例えば、階段を昇降する時、手すりに捕まらなければならない・歩く時に杖を持たなければならない等々…変形性膝関節症の進行期・末期症状になると、激しい痛みというより鈍痛がいつまでも続くようになります(=日常生活に支障を感じるようになる)。
また変形性膝関節症の進行期・末期症状で見られる症状として、膝の変形があります(初期症状で、見ることはありません)。

特に膝から下肢全体に、その変形を取って見ることができます(はっきりとわかるO脚変形)。さらに、骨の一部が骨端部付近で棘状に突出した骨棘(こつきょく)や骨堤の変形が、肉眼でもはっきり捉えることができる場合もあります。
さらに変形性膝関節症を発症すると、その痛みによって生活環境を一変させられてしまう場合もあります。
いつまでも痛みが治まらない→膝を動かさなくなる(=身体全体)→日々の買い物やスポーツ等々、日常生活全般に支障をきたすようになります。
そして生活環境ばかりでなく、精神的不安定さを発症させてしまう場合もあります。
とにかく鈍痛が続く→家に閉じこもり気味になる→気持ちも落ち込み、鬱症状的な精神状態になることもあります。
確かに変形性膝関節症を治療する場合、日常生活の行動を制限せざるを得ない時もあります(症状が重ければ重いほど…)。しかし適切な治療を受ければ、必ず日常生活の行動に不便さを感じることは無くなります。
変形性膝関節症を発症してしまった場合…落ち込むのではなく、長いスパンで治療に接する→病気と上手に付き合うことが、治癒へ向かわせるのです。