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変形性膝関節症の初期症状

変形性膝関節症の病期で一番のキーポイントになるのは、初期症状です。初期症状を見抜き、きちんと治療さえすれば…必ず変形性膝関節症は、完治することができます。
ここでは初期症状の具体的症例を元に、初期症状を見抜く力を持って頂けたらと思います。

変形性膝関節症の初期症状で見られる兆候は、膝を動かし始めるときに痛みを感じることです。そしてアイシング・湿布などをすることで、痛みは次第に治まってしまいます。
確かに、この時点(前期症状)で「この痛みは変形性膝関節症だ!」と見抜くことは、なかなか難しいかもしれません。
しかし、変形性膝関節症の初期症状で次の痛みを発症した場合…その痛みこそが、キーポイント(別れ目)になります。
それは、「膝に水が溜まる」症状です。
特に初期症状で、痛みが一旦引いてから起こる「膝に水が溜まる」症状は頻度が高く、かなり強い痛みを発症します。
一体、どのような理由で膝に水が溜まってしまうのでしょうか。

膝関節には、関節包という組織があります。そして関節包の中に関節液が入っています。通常、関節液は滑膜で分泌・吸収されます。関節液が膝関節内で一定に保たれることによって、痛みを発症することなく膝を自由に動かすことができるのです。
変形性膝関節症の初期症状として、関節軟骨に小さな傷が付く・少しずつ擦り減る等々があります。すると、その微妙な傷口が滑膜を刺激します(=炎症を引き起こす)。
そして、膝関節内でバランスが取れていた関節液の分泌が促されます。
当然、余分な関節液が分泌されるわけですから…膝関節内に関節液が溜まります(バランスが崩れる)。これが「膝に水が溜まる」メカニズムなのです(=関節水症)。
このように関節水症は、変形性膝関節症の初期症状で発症する頻度が高いのです(=関節軟骨が擦り始めた頃)。
そしてその痛みは…膝が異様に重く(けだるく)感じる・鈍い(強い)痛みを感じます。
(変形性膝関節症の初期症状で)「少し膝の痛みが続いている。」と感じたならば、膝の表情をチェックしてください。
膝が本来持っている表面のツヤが失われ、くすんだ褐色を帯びるようになります。その色こそ、関節軟骨が擦り減りつつある状態なのです。
変形性膝関節症の初期症状を見抜くキーポイント…おわかりいただけたと思います。