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変形性膝関節症と骨粗鬆症の関連性について

私たちの骨は、カルシウムからできています。

もし何かしらの原因によってカルシウムが溶け出せば、骨量が減少(骨密度)します。

そして骨密度が減少し続ければ、ちょっとした事故で骨が折れてしまうことも考えられます。

そうした危険性を含んだ疾病を「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といいます。
(※骨粗鬆症の骨をレントゲンで撮影すれば、骨内部の網目構造がスカスカになっていることがわかります。)

そこで気になるのが、変形性膝関節症と骨粗鬆症の関連性です。

一見すると変形性膝関節症と骨粗鬆症は関連性があるように思いますが…実はまったくありません。

何故なら…
骨粗鬆症は骨密度が減少する疾病ですが、変形性膝関節症は骨密度が増加する疾病だからです。
(※変形性膝関節症の場合、関節軟骨がすり減ればすり減るほど骨を補充しようとして、局所的に骨密度が増加します。)

それ故、普通は変形性膝関節症と骨粗鬆症が同時に発症することはありえないのです。

しかし非常に稀ですが、変形性膝関節症と骨粗鬆症を同時に発症する可能性もあります。

骨粗鬆症を発症すれば、関節軟骨下骨の骨密度も減少→それによって関節軟骨が損傷し、変形性膝関節症を併発する可能性があるからです。