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変形性膝関節症~人工膝関節全置換術~

高位脛骨骨切り術ほど長い入院期間を要しない手術の1つに、「人工膝関節全置換術」があります。

人工膝関節全置換術とは、損傷している関節軟骨と軟骨下骨の一部を切除し、人工関節に置き換える手術をいいます。

また人工関節に置き換えるのと同時に、変形した骨を切除→膝や脚の形を整えることによって、靭帯などに負荷が掛からないように調整します。
(※人工関節は、金属・プラスチック・セラミック等々からできています。)

もちろん人工膝関節全置換術が無事に成功すれば、膝の痛み/炎症を抑えることができます(メリット)。

しかし、デメリットもあります。
・膝を深く曲げるような動作(正座)はできなくなります。
・基本的に人工関節が緩まない限りは、一生涯使い続けることができます。
しかし長期間使い続ければ、人工関節が緩んでしまう可能性もあります。
その場合、再手術をしなければなりません。
(※ちなみに、現在使われている人工関節の耐用年数は20~25年といわれています。)
・人工膝関節全置換術が成功したからといって何もしなければ、膝の動きは悪くなるばかりです。
必ず術後は脚の筋力が衰えるので、ストレッチなどで脚の筋肉を鍛える必要があります(特に太腿の筋力)。

変形性膝関節症の手術には、人工膝関節全置換術と高位脛骨骨切り術があることを覚えておいてください。