関節水症について
膝関節に伴う疾病は、変形性膝関節症以外にも様々なものがあります。
そして、そうした疾病の1つに関節水症(=関節水腫)があります。
みなさんの中にも、こういう経験をされている方は案外多いのではないでしょうか。
「膝に水が溜まる」…この症状こそ、関節水症なのです。
しかし何が原因で、膝に水が溜まってしまうのでしょうか。
実は関節の内側には、滑膜と呼ばれる膜があります。
その滑膜が何かしらの刺激を受けることによって、多量の関節液を膝内部で排出→それによって、痛み/熱感といった炎症を発症するのです。
(※通常、膝を酷使する運動をすることによって関節水症が発症します。)
そして関節水症を発症した場合の治療法として、注射器で関節液を抜き取らなければなりません。
この治療法を、関節穿刺といいます。
ただし膝内部に溜まった関節液が少量であれば、炎症の治癒を待って自然吸収されるのを待ちます。
(※ちなみに、関節液を抜き取れば完治するわけではありません。事実、何度も関節穿刺をする場合もあります。)
また関節穿刺をする際、注射器に付着している細菌などに注意する必要があります。
何故なら注射器に細菌が付着していた場合、関節内に細菌が侵入→化膿性関節炎を発症する恐れもあるからです。