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変形性膝関節症と鍼灸院

みなさんは鍼灸治療に対して、どのようなイメージをお持ちですか。
東洋医学の真髄とも呼べる鍼灸は、心身疲労を軽減させる治療でもあり、様々な疾病に対して効果的治療を行うこととしても世界的に知られています。
もちろん変形性膝関節症にも、優れた治療効果があることを実証しています。
鍼灸治療は変形性膝関節症に対して、下記に明記することを「治療の原点」として捉え、「治療目的」を明確に定めています。

○鍼灸治療の原点…
東洋医学では、痛みの原因を「経絡を流れる気血の滞り、あるいは不足」と捉えています(=ストレス・老化現象・体力衰退)。
変形性膝関節症の場合、腰から脚に対して鍼灸治療を行います。
まず触診をした時、膝関節を中心に筋肉の鬱血(うっけつ)・膝を指圧のように押すと圧痛があることがわかります。しかも、その状態は膝関節だけに限ったことではありません。膝関節同様、腰部にも同じ症状が見られるからです。
膝関節・腰は、私たちの体重を支えるという意味で、とても重要な働きをしています。つまり「膝関節=腰」→一対なのです。膝関節に不具合が生じれば、腰部も同じように不具合が生じます。
それと同時に、脚~腰部にかけて血液・リンパの流れが悪いため、脚・腰部のツボ中心に鍼灸治療を併用することで、流れをスムーズにします。

○治療目的…
変形性膝関節症に対する鍼灸治療では、一度変形してしまった膝関節を元の状態に戻すことはできません。しかし、鍼灸治療は膝関節の痛みを取り除くことができます。
膝関節の痛みさえ抑えることができれば、膝の可動域も徐々に広がっていきます。また膝関節周辺の血流を改善することで、炎症を抑えこみ膝に水が溜まる(関節水症)のを防ぐことができます。
また炎形成膝関節症によって強い痛みを発症する原因は、関節軟骨の擦り減りにあります。そして場合によっては、歩行困難の症状を引き起こすこともあります。
そうした最悪の状態にならないためにも、痛みを軽減し膝の変形進行を抑える必要があるのです。

改めて、鍼灸治療の3つの目標を明確にします。
…「膝関節の痛みを軽減・除去する。」「膝関節の変形進行を抑える。」「膝関節の変形を予防する。」…
このように変形性膝関節症に対する鍼灸治療は、痛みを軽減することで「クオリティ・オブ・ライフ(生活向上)」をすることができます。
もし膝関節症に悩まれているならば、鍼灸治療を始めてください。一刻も早く痛みから解消されることで、充実した日々を取り戻すことができます。