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膝がパキパキ鳴るのは?

膝を動かしていく時に、膝からパキパキ音がするなんて経験をしたことがある人は多くいると思います。
このパキパキとなる原因には2つあり、簡単に言ってしまうと、

・気泡が始めることによる音
・骨の変形などによる音

ということになります。
健康的な人の体で、パキパキなるような場合は、大抵気泡による音になります。
気泡による音というのはどのようなことかよくわからない人もいることでしょう。

関節には、骨と軟骨、そして関節に栄養を与える役割をもつ関節液があります。関節液は関節の動きをスムーズにする役割も持っているため、非常に重要な液体になります。
気泡によるパキパキという音は、この関節液が大きく関わっています。
膝を急に伸ばしたり、曲げたりすると、それによって膝の内部の気圧が変化し、それによって関節の中に気泡が発生します。
気泡であるため、それがずっと存在することはなく、すぐにはじけていきます。
この時にパキパキという音がするのです。

これ自体は大きな問題は無く、たまに音がなく、痛みはないということであれば、大きく気にする必要はないでしょう。

しかし骨の変形などによるパキパキという音は、注意が必要です。この場合、骨の変形などが影響しています。骨同士がこすれたり、引っかかったりすることで音が鳴るようになるので、音が発生するたびに骨が削れていく、傷ついてしまうことになります。
また、軟骨などが磨り減っている可能性が高く、次第に痛みが出てきたりすることも多くあります。

この状態を長く続けてしまうと、膝の関節の変形につながってしまうこともあります。
また逆に変形性膝関節症によって、骨同士によるパキパキという音が鳴り始める場合もあります。

気泡による音とは違い、しっかりとした治療、適切な対処が必要になります。

音が鳴るかどうかというのは、そこまで大きな問題ではありませんが、やはり痛みがあるかどうかというのは重要なポイントになります。

健康な人でも膝を動かす機会が少ない、運動する機会が少ないと、筋力が落ちてしまうだけでなく、関節に栄養分を効率よく運ぶことができなくなってしまいます。
そうすると、膝に違和感を覚えるようになったり、痛みが出てきてしまうこともあるので注意が必要です。
膝の音を気にしすぎて、膝を動かす機会が少なくなってしまわないように注意が必要です。
ただ、骨同士によるパキパキという音が鳴ってしまう場合には、医師の指示にしたがった膝の運動が必要です。